
今回は、ケヤキ杢の紹介です。
こちらは、以前一度、個展の際にも出したことのある材です。
もともとはコンプロット用として保管している材ですが、コンプロット用に木取りした際に余った部分を使い、ペンも製作していきます。
このケヤキは、何といっても杢の表情がかなり良いです。
個展で出した際にも人気があり、ケヤキらしさの中に、しっかりと個性を感じられる材だと思います。
工房 楔では、これまでにも色々なケヤキを使ってきました。
木目が細かく、いわゆる「木味が良い」と感じるケヤキもあります。
ただ、この「木味」という言葉は少し難しく、数値で表せるものではありません。
木工家や作り手が、木の質感や削った時の感触、加工のしやすさなどを含めて表現する、感覚的な言葉でもあります。
そういう意味で言えば、今回のケヤキ杢は、決して「木味が良い材」とは言えません。
杢が強く、硬く、加工性もあまり良くない。
作り手からすると、なかなか癖があり、作りにくい材です。
しかし、その「癖」があるからこそ面白い。
ペンに仕上げると、素直で整った木目とはまた違った、自己主張のある力強い杢が現れます。
一本一本の表情も違い、ケヤキという材の面白さを感じていただけるペンになると思います。
作りやすい木が、必ずしも魅力的な木とは限りません。
こうした少し癖のある材も、工房 楔らしいペンに仕上げていきたいと思います。
また製作していきますので、よろしくお願いいたします。
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