
今回はマーブルウッドのご紹介です。
花梨こぶ杢が定番人気なのはもちろんですが、近年はマーブルウッドもそれに続く人気材となっています。やはり木軸ペンの世界では、こぶ杢の持つ独特の表情に魅力を感じる方が多いのだと思います。
マーブルウッドは、花梨のような鮮やかな赤色でもなく、ブラックウッドや黒檀のような深い黒色でもありません。派手さはありませんが、落ち着いた色合いで、日常の文具として自然に溶け込みながらも、こぶ杢ならではの美しい模様をしっかりと楽しめる材です。その渋い魅力が、多くの方に支持されている理由ではないでしょうか。
この材も、ケヤキと同じように野原工芸さんがその魅力を広く伝え、人気材として定着させた存在だと思います。
実は約20年前、工房 楔でも野原工芸さんとほぼ同じ時期にマーブルウッドを販売していました。しかし当時はほとんど人気がなく、工房 楔では3年間で5本ほどしか売れませんでした。仕入れた材料も使い切れず、市場へ売り戻したこともあり、大きな損失になったことを今でも覚えています。
それから約15年。木軸ペンの人気とともにマーブルウッドの評価も大きく変わり、今では代表的な人気材の一つとなりました。価格も当時と比べると、おそらく10倍近くまで上がっている印象です。流通量も少なく、良質な材を手に入れることは年々難しくなっています。
今回ご紹介している材は、ある木工家さんが大切に保管されていた貴重な在庫を譲っていただいたものです。現在では非常に価値の高い、希少なマーブルウッドと言えるでしょう。
これから一本一本、丁寧にペンへと仕上げていきます。完成しましたら改めてご紹介いたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
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