
現在、ブラックウッドこぶ杢の木取りを進めています。
木取りをしている途中で、外からはまったく分からなかった傷のような部分が現れました。
この傷の影響で、本来なら約8本分のペンが製作できるはずだった材料が使えなくなってしまいました……。
正直、かなりショックです。
原価計算も大きく狂ってしまいます。
ただ、こういったことは天然木では決して珍しいことではありません。
木は切ってみないと分からない部分があり、それも天然素材ならではの難しさであり、面白さでもあります。
木材の価値は、大きな板や角材として価値があるものもあれば、小さく加工する手間がかかることで価値が上がるものもあります。
特に杢材は、「どれだけ美しい杢が出ているか」だけではなく、「必要なサイズの材料が何本取れるか」も非常に重要になります。
そのため、すでにペン用のブランク材になって販売されているものは、小さく加工する手間や、加工中に傷や割れが出るリスクを材木屋さんが負担した上で価格が付けられているため、どうしても割高になります。
工房 楔では、できるだけ大きな塊の材料を仕入れ、自分たちの手で一本一本木取りをしています。
その分、今回のように予想外の傷が出てしまうリスクもありますが、自分たちで木の表情を見極めながら、最も美しく仕上がる部分を選び出せるという大きな魅力があります。
他の作家さんやメーカーさんが、どのような方法で木取りをされているのかも、とても興味がありますね。
こうした失敗や苦労も含めて、一本のペンが出来上がっています。
また、このブラックウッドこぶ杢がどんなペンに仕上がるのか、楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。
YouTube