
カナステ・バール(Kanaste Burl)
中央アメリカ原産のカニステルという樹木の瘤材と考えられる、カナステ・バールです。
カニステルはアカテツ科の広葉樹で、メキシコ南部から中央アメリカにかけて分布しています。黄色い果実をつけることから「エッグフルーツ」とも呼ばれ、現地では果樹としても知られています。
木材としてはあまり馴染みのない樹種ですが、今回入手したものは、その中でも非常に珍しい瘤材(バール)になります。
瘤材とは、樹木の一部が複雑に成長することで生まれる特殊な木材で、通常の木目とは異なる入り組んだ杢が特徴です。
カナステ・バールは黄褐色から褐色系の色合いを持ち、複雑に入り組んだ木目や瘤特有の表情が魅力です。
今回の材は、重量約25kgという大きな瘤材で、2つに割って送って頂きました。
その一部を木取りしてペンにしていきます。
私自身、これまで数多くの銘木や瘤材を扱ってきましたが、カナステ・バールという名前の木材は非常に珍しく、流通量も少ないため、詳しい情報がほとんど見つかりません。
なお、カナステという名称からカニステルの瘤材と考えられますが、学名まで確認できる資料が限られているため、現時点では推定となります。
こうした、まだまだ知らない木材との出会いも、木を扱う仕事の楽しみの一つですね。
どのような杢が現れるのか、実際に製材してみるのが楽しみな木材です。

